保護区内ヤシガニ密漁か 大型個体が減少、市が調査

石垣市で生息しているヤシガニ(市環境課提供)

石垣市が2014年、「ヤシガニ保護区」に設定した北部地区で、大型のヤシガニが密漁されている恐れがあることが20日、市が公表したモニタリング調査で分かった。保護区設定前の調査に比べ、生息数の減少は確認されなかったものの、胸長40㌢以上の個体が少なくなり、全体として小型化していた。保護区ではヤシガニの捕獲が全面的に禁止されており、市は改めて周知徹底に努める。
ヤシガニは八重山で珍味の食材として利用されており、乱獲が進んだため、市は14年に「ヤシガニ保護条例」を制定。北部地区の平久保、伊原間に3カ所の保護区を設定し、全面的に捕獲禁止とした。
保護区以外でも12月~8月は市内全域で捕獲禁止、9月~11月はメスが捕獲禁止で、オスは胸長20㍉~39㍉未満のみ捕獲が解禁される。違反者には10万円以下の罰金が規定されている。
保護区内のモニタリング調査は2021年5月から22年3月にかけ、市が業者に委託して実施。計212個体を確認した。保護区設定前の調査では124個体が確認されており、個体数は減少していなかった。
見つかった個体は胸長20~39・9㍉のサイズが多く、保護区設定前の調査に比べ全体的に小型化。条例で保護区以外は捕獲可能とされている大型の個体は少なかった。
市環境課の担当者は「ヤシガニは長期間かけて成長する。大きな個体は密漁され、小さな個体が残っている可能性がある」と指摘している。
調査報告では「今後、保全措置を継続して行えば、大型個体が増えてくるものと推測される」として①ヤシガニ保全の普及啓発②条例と保護区の周知徹底③密猟の監視と生息状況のモニタリング④流通状況の把握―を行うよう提言した。
普及啓発の対象には子どもも含め、保護区には監視員を配置して頻繁に見回りを行うよう求めている。
市は調査の一環として3月には、保護区の周知を目的にした看板も設置した。

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