伝統の調べ 4年ぶり大合奏 三線奏者ら100人一堂に

「でんさ節」を演奏する小、中学生の皆さん=4日夜、市民会館大ホール

 石垣市内の三線、琴などの奏者が一堂に集い、八重山の伝統音楽を合奏する「さんしんの日・サンシン大合奏会」(主催・市文化協会)が4日夜、市民会館大ホールで4年ぶりに開催された。節目の20回目となる今回は、奏者を含め計157人が来場。八重山民謡ならではの落ち着いたメロディーが会場全体に響いた。

 約100人の三線奏者が客席に座り、ステージ上の太鼓、琴の音色に乗せて「鷲の鳥節」「赤馬節」など定番の曲を演奏した。
 花城敏明さん(73)=平得=は「中止が続いていた分、思いっきり弾けた」と笑顔。久しぶりの三線仲間との再会を喜んだ。
 小、中学生の部では、全員が壇上に上がり「繁昌節」ほか2曲を慎重な手つきで弾き通した。
 太鼓で正確なリズムを刻んだ佐方亮太君(11)=登野城小5年、寿流太鼓保存会=は「初めて叩く曲もあったけど、落ち着いてできた。これからはコンクールにも出てみたい」と話した。
 「サンシン大合奏会」は、2001年の第1回大会を皮切りに、市総合体育館などで毎年実施され、恒例行事となった。最近は新型コロナウイルスの影響で中止されていた。
 市文化協会の糸洌長章会長(代読・新城知子副会長)は「久しぶりに合奏会が盛大に開催できて喜ばしく思う。八重山の文化遺産が盛んに育ってほしい」と期待した。
 八重山商工高郷土芸能部によるゲスト演奏もあった。

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