オオヒキガエル 小浜初確認 環境省、定着の可能性懸念

小浜島で目撃されたオオヒキガエル(環境省石垣自然保護官事務所提供、伊藤健史氏撮影)

竹富町小浜島で4日夜、生態系に悪影響を及ぼすとして特定外来生物に指定されているオオヒキガエルが目撃された。小浜島ではこれまで、オオヒキガエルが発見、捕獲された事例はなく、石垣自然保護官事務所は定着の可能性を懸念している。

同事務所によると、オオヒキガエルは同日午後9時50分ごろ、島の内陸にある「ちゅらさん広場」で観光客に確認された。性別不明の成体で、捕獲には至らなかった。
八重山では、最近では2022年5月に西表島船浦地区の県道上でオオヒキガエルの捕獲事例がある。石垣島へは1978年に南大東から持ち込まれ、現在では島内全域に分布。石垣島以外での周辺離島でもオオヒキガエルの発見や捕獲が相次いでいる。
同種は中南米原産。背中のいぼが特徴で、捕食のために街灯などの明るい場所に向かう習性がある。「ボボボボボ」と機械音のように鳴く。
耳腺から強力な毒を分泌し、目に入ると失明のおそれがあるほか、体内に大量に入ると心臓まひを起こすこともある。繁殖力が強いため、在来のカエル類を駆逐する恐れも指摘されており、飼育、保管、運搬等は法律により禁止されている。
同事務所は、石垣島や周辺離島でオオヒキガエルを目撃した場合、℡0980・82・4768に通報し、可能であれば手袋、網などを活用して個体に触れず捕獲するよう呼び掛けている。
オオヒキガエルは資材に紛れて侵入する恐れがあることから、船舶会社などに対しては搬入の際に注意するよう求めている。

関連記事

八重山日報公式 X(Twitter)

ユーグレナ シルバー人材センター たびらいレンタカー ecovillage アイン薬局 ひとし眼科 嶺井第一病院 とみやま耳鼻咽喉科 ヒデ整形クリニック
ページ上部へ戻る