石垣島地方気象台は6月30日、八重山地方は4月下旬から降水量が少ない状態が続いているとして、「少雨に関する八重山地方気象情報」を発表した。農作物の管理などに注意を呼び掛けている。
4月21日から6月29日までの各地の降水量は、石垣島216ミリ(平年比48%)、西表島178ミリ(同43%)、与那国島285ミリ(同68%)。波照間116・5(同32%)と、平年の3割から6割程度。
気象台によると、「大陸の高気圧と、日本の南海上の太平洋高気圧に覆われやすく、前線が八重山地方まで南下せず、影響を受けにくかったことが原因」という。
今後2週間程度は太平洋高気圧に覆われ、少雨を解消するようなまとまった雨が降る可能性は小さく、降水量の少ない状態が続く見込み。
6月30日は石垣市盛山で今年最高となる32・4度を観測。今後の2週間気温予報では、石垣島の最高気温はほぼ平年並みの予報になっている。
石垣市農政経済課では、今後も少雨が続けばサトウキビの夏植えに影響が出る恐れがあるとして、7月4日に市、JA、土地改良区、製糖工場など関係機関が集まって今後の見通しを話し合う。状況によっては干ばつ対策会議の開催も視野に入れている。