竹富島の入域料300円 来月から任意で徴収へ

入島料徴収を発表する(前列左から)竹富公民館の内盛正聖館長、財団の上勢頭篤理事長、西大舛町長、前鹿川健一副町長=21日午後、町役場

 竹富町、竹富島地域自然資産財団、竹富公民館は21日午後、町役場で記者会見し、竹富島を訪れる観光客を対象に、自然環境や景観の保全を図るため、9月から任意で入域料(入島料)300円を徴収すると発表した。石垣、竹富の両港ターミナル内に設置した券売機で入島料の支払いが可能で、今後、購入者への返礼品を企画する。地域自然資産法を根拠とした徴収は、全国初。
 この日、町と財団が入域料徴収に向けた覚書を締結した。西大舛髙旬町長は「多くの人から頂く浄財で、景観づくりをする。全国の皆さんに竹富町を知ってもらい、世界にアピールできたら」とあいさつした。

 竹富島では観光客が増加による自然への悪影響が懸念されていた。現在は公民館が主体となった自主的な環境保全活動に支えられるが、今後は観光客にも協力を求める。
 町は同法を根拠に、2017年9月に協議会を設置。協議会が作成した計画案をもとに、今年8月、竹富島地域自然資産地域計画を策定した。計画では①地域自然環境保全等事業②自然環境トラスト活動―の2事業を実施する。実施主体は、竹富島地域自然資産財団。計画実施期間は5年間で、事業の評価と見直しを毎年行う。計画全体は5年ごとに点検と見直しを行う。
 地域自然環境保全等事業で任意の入域料を徴収。乱開発を防ぐため、トラスト活動で土地の取得などを進める。必要に応じて入域料の3分の1以内を取得費などに充当する。関係者は「島内では、町が示した評価で2億円から3億円の土地が外部に買われている。買い戻しを狙いたい」と意欲を見せた。

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