海上自衛隊第5航空群(髙田哲哉司令)は13日、南極観測隊が持ち返った南極の氷を与那国島に空輸し、与那国、久部良両中学校に贈呈した。特別授業も行われ、生徒は氷に触れ、南極や観測隊について学んだ。
海上自衛隊は南極観測船「しらせ」を運用しており、全国の学校に氷を贈呈している。
この日贈呈された氷は約30㎝四方の大きさで、約3万年前にできた。海自隊員は、「氷の中に空気が閉じ込められて気泡ができているため、表面が白く見える」と説明。南極では降った雪が何年もかけて圧縮されて氷ができると紹介した。南極では夏に太陽が沈まない白夜があることにも触れた。
中学校では、氷の一部を保存。理科の授業で実験などに活用する予定。
海自第5航空群は髙田司令の与那国町訪問と糸数健一町長への表敬に合わせて、南極の氷を空輸した。