戦闘訓練に市民団体反発 陸自石垣駐屯地 一般開放で離島防衛想定

申し入れ書を読み上げる白玉共同代表=2日午後、陸上自衛隊石垣駐屯地正門ゲート前

 7日に陸上自衛隊石垣駐屯地で開催される「石垣駐屯地やいまDAY(一般開放)」を巡り「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」(上原秀政、白玉敬子、波照間忠共同代表)の白玉共同代表が2日、当日予定されている戦闘訓練公開などの中止を求める申し入れ書を井上雄一朗司令宛てに提出した。
 中止を申し入れたイベントは、市民の前で行われる空砲を使用する戦闘訓練、子どもたちの軍事車両への体験搭乗。
 一般開放を前に陸自が地域住民対象の説明会を開催したところ、参加者から「空砲の音を確認したい」という要望が出た。これを受け陸自は9月30日午後3時ごろから約1時間半かけ、駐屯地の儀仗広場で小銃と機関銃の空砲を鳴らすデモンストレーションを実施した。
 戦闘訓練は「離島防衛の一場面」(陸自)を想定した内容になるという。
 白玉共同代表は、空砲を鳴らすデモンストレーションや戦闘訓練について「戦争につながる」と反発。「子どもたちを軍事車両に乗せて戦争体験をさせるのではなく、平和的に物事を進める方法で伝えなくては」と訴えた。
 申し入れ書を受け取った飯干伸一広報班長は記者団の取材に応じ、「一般開放を通じ、駐屯地が市民の皆さんに親しんでもらえるように努めていきたい」と述べた。イベントは予定通り実施する方針。

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