海上自衛隊の掃海艇「くろしま」=第46掃海隊(おきなわ)所属=が26日、石垣港に入港する。午前8時ごろ第1岸壁に接岸し、28日の同時刻まで停泊する予定。27日に一般公開を行う。事前予約なしで、誰でも見学可能。石垣への寄港は昨年の5月に続き、2年連続。
掃海艇は、海上や海中、海底などに設置された水中の爆弾(機雷)の除去や設置が主な任務の艦艇。「くろしま」にも専用の装備が設置され、人員も配属され、機関砲も装備。昨年は通常任務後の補給と乗員の休暇が目的だったが、今年は一般公開が目的。
27日は午前(9時から正午まで)、午後(1時から4時まで)の2部構成で展示。掃海任務を行う潜水員の器材や機雷処分装置、防火機材などを展示する。
掃海艇は、機雷掃海を行い、台湾や石垣、宮古、沖縄本島などの各島々に至る航路の安全を確保する艦艇。中国が台湾への軍事的圧力を強める中、防衛省は台湾に近い石垣に2年連続で掃海艇を展開し、中国を牽制する狙いがあると見られる。
「くろしま」が入港した場合、今年石垣島に寄港した海自艦艇は訓練支援艦「くろべ」、護衛艦「じんつう」、護衛艦「おおなみ」に続き4隻目。米海軍も輸送揚陸艦「サンディエゴ」を入港させており、日米の艦船が石垣港を利用する回数は増加している。