第36回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(町主催)は5日、トローリングの部と磯釣りの部で競技が行われた。トローリングは朝7時にスタートフィッシング。参加した約30隻の漁船は快晴の夏空の下、島民や観光客の見送りを受け、一斉に出港し沖合のポイントを目指した。同日はオブザーバー参加を含め計6本の釣果があり、トップは「プラスワン」(船名・第三正丸、上原正且船長)のクロカワカジキ(235㌔)だった。
出航後、多くの船は西崎の西側を進み、与那国島と台湾の間にあるポイントを目指した。
「プラスワン」は福岡から参加。出港から1時間ほどで、初日1番の大物がヒットした。午前9時過ぎに一度帰港した。
選手(アングラー)の古川敏浩さん(49)は、昨年の優勝チーム「浦崎電機」が釣り上げたサイズとほぼ同じ235㌔を釣り上げた。大会常連で、20分ほど激闘。「大きさに驚いた。今までと違う重さ、引きの強さを感じた」と満面の笑顔を見せた。
プラスワンに続いて一時帰港したのは「浦崎電気」(船名・京佳丸、米浜保船長)。選手(アングラー)の浦崎永三さん(59)は今年も幸先よく120㌔超の大物に勝利した。「釣り上げるのに1時間かかった。時折飛び上がって大変だった」と苦笑いを見せ、次の獲物を狙って再び日本最西端の大海原に挑んだ。
磯釣りは午前9時から午後3時まで、島内各地で行われた。このほか、陸上自衛隊与那国駐屯地内でアスレチックが設置され、石垣海上保安部の巡視艇が寄港し来場者に公開された。与那国馬の乗馬体験、海底遺跡の船上ツアー、カラオケ大会、フラダンス、ゲストライブが行われた。
大会は6日も行われる予定。カジキの丸焼きや陸自音楽隊の演奏、ゲストライブ、打上花火などが予定される。