石垣島まつり参加自粛要請 市民連絡会「職業差別ではない」

駐屯地に要請後、市にも要請した連絡会(写真右)=7日、市役所

 石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(上原秀政、白玉敬子共同代表)は7日、石垣駐屯地と石垣市役所を訪問し、来月1、2日に市内で開催される「石垣島まつり2025」に同駐屯地は参加を自粛するよう求めた。要請後、「自衛隊への職業差別ではない」と主張した。

 石垣島まつりは1953年から始まった商工祭に由来する同市最大の催事で、今回で61回目。例年行われる市民大パレードでは、目抜き通りである市役所通り(新川小から旧市役所前)を市民がパレードする。

 石垣駐屯地は2023年の開設以来、毎年パレードに参加。今年も第15旅団(那覇)所属の音楽隊を含め約80人が参加を予定する。昨年は、隊員有志が参加するアロハチームが踊り、市民と交流した。

 連絡会は隊員が公務で参加することを問題視。「迷彩服を着用し行進するのは平和な市民パレードの趣旨に合わない」と主張。「市民として参加するのは自由だが、自衛隊は警察や消防とは違う。軍隊だ」と指摘し、参加自粛を求めた。
 事務局を担当する市側は公務で自衛官が参加すると見ており、他の事業者や公官庁と同様の「職域枠」としての参加であるため、「自衛隊だけ拒否するわけにはいかない」と、参加に問題はないとの立場だ。

 連絡会は要請後、取材に応じ「職業を差別、区別しているわけではない」と主張。「自衛隊の皆さんが国を守る行為はすごく尊い。それは認める」と強調しながらも、「パレードで迷彩服を着用して参加した場合、戦争をイメージする市民もいる」と訴えた。

 9月、沖縄市で開催された「沖縄全島エイサーまつり」では、革新系団体が自衛隊の参加中止を求めた。ただ、隊員有志は予定どおり参加しエイサーを披露。集まった多くの市民は拍手で迎えた。

関連記事

八重山日報公式 X(Twitter)

フォローする

ユーグレナ シルバー人材センター たびらいレンタカー ひとし眼科 嶺井第一病院 アイン薬局
ページ上部へ戻る