2012年から今年で7回目となる「離島ターミナル地震・津波避難訓練」(主催・石垣市)が22日、離島ターミナルで行われた。テナントに入居する民間船舶業者、施設利用者や観光客を装った市職員、市の防災対策を学ぶために来島している国際協力機構(JICA)の外国人、こどもの家保育園の園児ら83人が参加した。
訓練では同日午前10時30分ごろ、石垣島南方沖を震源に強い地震が発生したと想定。石垣島で震度6弱が観測されたとの災害情報が、防災無線と災害情報メールなどで放送された。3分後の午前10時33分には、気象台から宮古島・八重山地方に大津波警報が発表され、地震発生から12分後の午前10時42分に第一波が到達するという訓練だった。
避難完了目標は、地震発生から7分以内と設定した。参加者らは約5分で、津波避難ビルに指定されている南の美ら花ホテルミヤヒラ東館の5、6階に避難できた。
JICAのメンバーとして参加し、初めて避難訓練を経験したトンガ王国中央政府で防災を担当するレウア・アケシウさん(25)は「避難体制がしっかり準備されていて素晴らしかった。しかし、次の避難を誘導するための外国語のアナウンスがなかったので、戸惑ってしまった」と指摘した。
本部長を務めた㈱石垣市経済振興公社の真栄田義世代表取締役専務は「想定内の時間内で避難できた。訓練の数を重ねて安心安全にしていきたい」と強調した。