今年もアーサ採りのシーズンが到来し、八重山各地の海岸で収穫が始まっている。
アーサ(和名ヒトエグサ)は隆起サンゴ礁石灰岩の岩場に生える海藻の一種。12月末から収穫でき、1~2月に最盛期を迎える。収穫したアーサは澄まし汁にしたり、天ぷらにしたりして食べる。
高気圧に覆われ、穏やかな天気となった24日、石垣市の白保海岸では潮が引き始めた正午過ぎから緑のじゅうたんを敷き詰めたような岩場が現われ、アーサを指先でつまむようにして収穫を楽しむ人々の姿がみられた。
白保に住む70代の女性は「採ったアーサは海に来られないお年寄りたちにあげます」と笑顔で話した。
週間天気によると、寒気や湿った空気の影響で曇りの日が多いが、期間の初めは高気圧に覆われて晴れる日もあるとの予報。海辺はアーサ採りをする人でにぎわいそうだ。
(文・写真 南風原英和)