竹富町観光人材育成事業「うむてぃなし塾」(一般社団法人八重山ビジターズビューロー主催)の第1回ワークショップ「香港観光客おもてなし講座」が11月28日、竹富島まちなみ館で開かれ、観光業にかかわる島民約20人が参加した。石垣島在住で英語塾と翻訳会社を経営する前盛ヤミーさんが講師を務めた。
長引くデモなどで混乱する香港情勢を心配する会場からの質問に対し、前盛さんは「現在でも香港からの観光客は多い。LCCの就航で旅行の仕方が変わり、八重山地方は人気が高い」と話した。また「香港人」意識が高まっているとして「チャイニーズ」ではなく、「どちらから来ましたか?」という質問から会話を始めるのがよいとアドバイスした。
香港情勢については「香港の人と政治の話をしても大丈夫」と話し、政治の話を特にタブー視する必要はないとの考えも示した。また「言語は広東語が日常的に使われていて、英語や中国語(北京語)が通じるかどうかは年代にも関係する」「自転車に乗る人は少ない」「体験型の旅行が好き」「冷凍の魚介類は好まれない」「スピード重視」など、香港観光客の意外な特徴や旅行スタイルなどについて学んだ。
前盛さんは「香港の人は、日本が大好き。言葉が分からなくても仕草や表情で7割は伝わるので、積極的にコミュニケーションを」と呼びかけた。
(隅田賢通信員)