尖閣警備の現状紹介 海保、修学旅行受け入れ

船橋で説明を受ける修学旅行生ら=14日午後、巡視船「なぐら」

 第十一管区海上保安本部の石垣海上保安部(花井宏泰部長)と石垣航空基地(植野明基地長)は14日午後、修学旅行で石垣島を訪れている京都府の龍谷大学付属平安高校(関目六左衞門校長)の2年生50人を対象に、同基地見学と業務講話、大型巡視船「なぐら」「いらぶ」の見学を行なった。昨年6月に開始された同事業は18年度中、大阪府の昇陽高校、茨城県の日立第一高校、愛知県の愛知産業大学三河高校が訪れ、今年度最後の平安高校を合わせた計4校で約400人の生徒が受け入れられた。
 この日の巡視船見学では、総トン数1500㌧、長さ96㍍、幅11・5㍍の「なぐら」のヘリ甲板で、花井部長が「石垣には、マリンレジャーの観光地とともに、海上保安庁最大級の巡視船基地がある」と述べ、中国政府が派遣する船から尖閣諸島(石垣市登野城)の領海警備を行なっていると説明。「日本国を代表しているという使命感と誇りをもって仕事をしている。せっかくの機会なので、よく見てもらえれば」と述べた。
 見学は4グループに分かれて、20㍉機関砲や遠隔放水銃などの説明を受け、船長が操船・通信などの指揮に当たる船橋(せんきょう)を見学した。
 初めて巡視船に乗った廣瀬未翔(みか)さん、藤嶋梨歩さん、上村ちひろさんの3人は「迫力満点、かっこいい。このコースで本当に良かった」と興奮気味に話し、尖閣諸島のことについては「知らなかった」と正直に答えた。
 案内係の一人、具志堅也紗(ありさ)さんは「船のことや海上保安官がどんな仕事をしているのか知ってほしい」と笑顔を見せた。
 同校2年生で沖縄県の修学旅行に訪れたのは約150人。サンゴの植え付けなど4コースに分けられ、その中の50人が海保のコースとなった。
 同事業は昨年6月に八重山ビジターズビューロー、八重山教育旅行誘致委員会、石垣海上保安部、石垣航空基地が連携して締結した「八重山諸島における教育旅行の受け入れに関する協定書」に基づく。

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