シロアゴガエルを捕獲 環境省、情報提供呼び掛け 西表島

 環境省沖縄奄美自然環境事務所(東岡礼治所長)は2日夜、西表島上原集落内の私有地で特定外来生物「シロアゴガエル」を捕獲した。シロアゴガエルは東南アジア原産のアオガエル科の1種で、在来のカエル類や昆虫等の在来無脊椎動物などへの影響を及ぼすおそれから、特定外来生物に指定されている。
 捕獲した個体は成体のオスで体長は55㍉。体色は茶褐色や場所によっては黄みがかった色をしており、ほっそりとした体つきをしていて、脚が長いため、在来のヌマガエル等と比べると全体的に細長く感じられる。
 口先の部分が細くとがっていることも、在来のカエルには見られない特徴。高い場所に上ることが得意なので、壁や木の上で発見されることもあるという。
 シロアゴガエルは2007年に石垣島で初確認後、2015年に上原で初確認された。環境省は専門家の助言を受けながら、これまでに成体61個体を捕獲、卵塊35個を採集し、2019年10月に個体群の根絶宣言を発表していた。
 西表自然保護官事務所は「他のシロアゴガエルも生息している可能性があるので、鳴き声を聞いたり、木の枝やコンクリート壁面等に生み付けられる泡巣(泡状の卵塊)を発見した際には連絡してほしい」と呼び掛けている。連絡先は℡0980・84・7130。

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