赤土が海に流出し、サンゴに被害を与えていることを広く知ってもらおうと「畑と海をつなぐサンゴのまつり」(主催・NPО法人石西礁湖サンゴ礁基金など)が3日、崎枝地区のサトウキビ畑などで開かれた。参加者が赤土流出対策として株出しの補植に汗を流した。
まつりは今年で4回目。崎枝地区住民や関係者が参加したほか、東京の芝浦工業大から7人が来島。家族連れも含め総勢約70人が、短く切ったキビの苗を畑に埋める作業を体験した。
指導した農業委員の池原吉剋さんは「補植されたサトウキビが根を張って土を抱き、赤土流出を止める。単収を増やす効果もある」と強調。家族で参加した崎枝住民の森田幸延さん(45)は「キビ植え付けはこういう作業をしているんだということが分かり、赤土流出防止についても勉強になった」と話した。
別の畑では、芝浦工大学生の企画で、同じく赤土流出防止対策であるひまわりの種まきが行なわれた。崎枝公民館では飲食・販売ブースが設置され、ライブも行われた。
石西礁サンゴ礁基金の鷲尾雅久さんは「海だけでなく、陸の対策も行うことで赤土流出を減らし、サンゴ礁の再生を目指すことができる」と呼び掛けた。