那覇市の元小学校校長で、那覇日台親善協会会長の伊藝美智子さんは現在、スイーツ会、ドリーム会、あいあい会など4つの模合(もあい)を主催している。模合の参加者は皆、女性。7年目を迎える会もあり、月一回の模合の集まりを楽しみに集まっている。
沖縄の模合は、基本的に本土の頼母子講や、無尽講に当たる相互扶助の役割を果たす。人々がグループを組織して金銭を支払い、順番に金銭の給付を受けるシステムだが、人々が集うことによって、さまざまな副産物が生まれている。
伊藝さんは模合について「出会い、触れ合い、学びの大切さに気付く。同じメンバーが集まりながら、毎回新しい発見や学びがある」と述べ、その魅力を説明する。
普段の生活や身の回りの話はもちろんのこと、参加者であるなぎなたの先生が心技体について講話したり、女性実業家が社会貢献の経験を語ったり、内容は意外にバラエティに富んでいる。
伊藝さんは「模合にはさまざまな喜びや、再び出会うことへの楽しみがあり、沖縄の長寿の秘訣の一つ」と話しており、模合に対する思いは止まることを知らない。