10月31日に炎上した首里城の正殿前に建立され、焼け残った「大龍柱」が、与那国島産の岩石をもとに制作されたことが分かり、郷友会関係者の間で話題になっている。同島の「細粒砂岩」と呼ばれる岩が使われており、関係者は「島の魂を感じる」と語った。
「大龍柱」は首里城正殿の前に2本向かい合って建てられ、10月31日に正殿を消失させた火災に耐えた。
在沖与那国郷友会の東浜金二会長は、沖縄戦で焼失した正殿が復元され、1992年に周辺地域も含めて首里城公園として開園した際、郷土芸能を披露する団体の一員として「棒術」を奉納した。当時を振り返り「与那国の岩を使って龍柱を作り、偶然だが郷土の棒術を披露した。焼け残っており、魂を感じる」と興奮して語った。
八重山日報の取材に対し、首里城公園管理センターも与那国島産の「細粒砂岩」を使って制作されたと回答した。