寄付型自販機を設置 交通事故被害者を支援 八重山で初

犯罪被害者援助のための寄付型自動販売機設置の除幕を行った、(左から)塩谷社長、辻野会長、島尻署長=12日午前、県警察安全運転学校八重山分校

 交通事故被害者支援を目的として、清涼飲料の売上げの一部を犯罪被害者援助団体に寄付する自動販売機が12日午前、石垣市平得の県警察安全運転学校八重山分校に設置された。八重山地区交通安全協会(辻野ヒロ子会長)によると、犯罪被害者支援の自販機が設置されるのは県内では20カ所目で、八重山地域で初めてという。

 八重山分校には年間延べ1万5000人が訪れており、売上げの10~15%が、犯罪や交通事故などの被害者やその家族の精神的ケアを支援する民間の被害者支援団体「公益社団法人・沖縄被害者支援ゆいセンター」(那覇市)に寄付される。
 昨年8月、辻野会長が交通事故被害者の支援方法として設置を考え、八重山警察署を通じて県警に要請文を提出したことが設置の契機。コカコーラ八重山地区代理店の㈱塩谷商店(塩谷篤代表取締役社長)が協力業者となった。
 この日、設置式が八重山分校で開かれ、辻野会長、塩谷社長、島尻重美・八重山警察署長が自販機の除幕を行った。
 辻野会長は主催者あいさつで「不本意にも交通事故にあった方の支援をしたいと、日頃から思っていた。これから本格的に夏に入るが、冷たい飲み物を備えておくと喜んで使ってもらえるはず。小さな活動の輪が、被害者支援として大きな輪として広がってほしい」と期待した。
 塩谷社長は「交通事故被害者支援に少しでも協力できるのはありがたい。支援の輪が広がることを祈念する」と願い、島尻署長は交通事故の発生件数などに触れ、「取り締り強化に努め、総発生の抑止をする」と強調した。

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