観光客、過去最高114万人台 クルーズ船寄港や直航便増 宮古島市18年度

入域観光客100万人突破を報告し、今後の受け入れ体制などについて見解を示す下地市長(中央)ら=17日、市役所平良庁舎(宮古新報提供)

 宮古島市が17日に発表した2018年度の入域観光客数は114万3031人(前年度比16・6%増)で、初めて百万人台を突破し、5年連続で過去最高を記録した。空路は直航便の拡大、海路はクルーズ船の寄港増が主な要因。平良港では2020年4月の供用開始を目指して14万㌧級の大型クルーズ船に対応可能な岸壁の整備が進行中。今年3月末にはLCC(格安航空会社)が就航する「みやこ下地島空港」のターミナル開業もあり、今年度以降の入域観光客数は、さらなる伸びが予想される。
 入域観光客数の内訳は、空路が68万8874人、海路が45万4157人。17年度と比較して空路が6万4499人、海路が9万189人増加となった。
 空路は、17年度に6月~10月の期間運航だった中部国際空港からの直行便が通年運航となり、18年6月~10月には福岡空港からの直行便が期間運航した。
 海路は、クルーズ船の寄港回数が17年度の147回から153回に増加し、船の大型化に伴い、1隻当たりの観光客数が増加した。
 クルーズ船で宮古入りした海外の観光客は中国からが最多の19万8550人で全体の約40%以上を占め、ついで台湾(5万3701人)、香港(2万6435人)などとなっている。現在、平良港は5万㌧級のクルーズ船接岸に対応しており、より大型のクルーズ船は沖合に停泊している。
 市役所で17日、記者会見した下地敏彦市長は、入域観光客数について「そう遠くない将来、200万人になる。インフラの整備やサービス、 土産品の種類の問題など、早急に官民を挙げて協力して対応しなければならない」 と強調した。
 同市の第2次観光振興基本計画では、2028年度の目標として入域観光客数200万人、観光消費額を949億円を設定している。市観光商工課の担当者は「国として訪日客の誘致に取り組み、外国人観光客が訪れやすくなっている」と指摘した。
 同市の17年度の入域観光客数は約98万人だった。

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