「登下校 いつもの道こそ 要注意」をスローガンとした2019年春の全国交通安全運動出発式(石垣市交通安全推進協議会など主催)が10日、石垣市中央運動公園屋内練習場で開かれ、主催する3団体約120人が飲酒運転根絶や交通事故防止を訴えた。期間は11日から20日までの10日間。
石垣市交通安全推進協議会会長の中山義隆市長は、本土で園児が車両にはねられる事件を紹介。「無謀運転をなくすためにも交通安全運動に取り組んでいく」と決意した。
八重山署の島尻重美署長は、同署管内の交通事故状況を報告。19年は4月末現在で人身事故24件(速報値)が発生。交差点事故16件、高齢者が第一当事者となる事故は8件。物件事故は544件でレンタカーが関わる事故は全体の44%となった。島尻署長は今後、本格的な観光シーズンが訪れることから「レンタカーが関係する事故の増加が懸念される」と述べた。
このほか、アイドル「ゆいイシガキ88!」はアトラクションでダンスを披露。市役所の新採用職員は「路上寝込み絶対ダメ」などと書かれたボードを持って決意表明した。
同運動の全国重点項目は▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽全ての座席シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽自転車の安全利用の推進▽飲酒運転の根絶―がある。沖縄県の地域重点は「二輪車の交通事故防止」。
今後、13日に真喜良小学校で新1年生交通安全あいさつ運動、20日に二輪車マナーアップ作戦、16日には飲酒運転根絶ボード作戦などが展開される。