県立八重山病院(篠﨑裕子院長)は24日、同病院で病院運営の効率化や質向上を目的に「病院運営アドバイザー」の導入を発表し、医師で元八重山病院長の伊江朝次氏、松本廣嗣氏、八重山の医療を守る郡民の会事務局長の大山剛氏の3人を任命した。無報酬で、任期は2020年3月まで。
同病院は昨年10月に新築移転が終了し、設備面の整備が進みつつある一方で、サービス向上などのソフト面の充実を目的に、これまでの経験や知識、幅広い人脈を持つ3氏を人選した。
アドバイザー制導入について篠﨑院長は「地域の事情をより理解し、経営的にも一緒に考えてくれる人が必要だった。識者の立場で指摘を受けつつ病院運営をしていきたい」と期待した。
伊江氏は「経営と地域医療とのバランスをどう保つか。市民の視点で苦情、リクエストも言っていきたい」と意気込んだ。
現在沖縄南部療育医療センター医師を務める伊江氏は「八重山病院は最後の砦(とりで)という立場。住民全体のためにある病院という認識を念頭に置くことが大切。院長と違うは立場で提言できれば」と述べた。
沖縄県病院事業局OBでもある大山剛氏は「病院は八重山郡民の財産。%は郡外の病院へ行っている。パーセンテージを低くしていくための啓発、郡民への周知などの使命があると思う。経営的な数字も見て指摘していきたい」と強調した。
病院運営に関する4半期に1度の会議などで指導や助言、経営状況を見て議論などが予定されている。