第30回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(主催・与那国町)のサブイベントで6日、久部良漁港隣のナーマ浜で与那国馬ひき馬体験が行われた。
協力したのはNPO風間(ふうま)与那国馬倶楽部(日比野史枝代表)で、けがをした馬や引き取り手がなくなった馬を保護している。この日、生後7カ月で足を骨折してしまったバニラ(雄・6歳)が同大会で人を乗せて乗馬デビューを果たした。
骨折してから石膏で半年間、骨折箇所を固め、3年を経て走れるようになり、けがから6年経ってようやく今年から人を乗せて走れるようになった。元気になったバニラは訪れた来場者を乗せてコースを駆け回り、海に入って悠々と歩いた。
日比野代表によると与那国馬は家畜として労働し、一日の終わりには、馬が海に入ってノミやダニを落とす風習がある。それにならい、海に馬と一緒に入って体を洗ってあげたり馬の尾を持ち海中を引っ張ってもらったりと馬とふれあうイベントも開催された。
昨年転勤で沖縄本島から与那国島へ移住した宮城睦美さんは、比川小学校に通う太一君(小3)、まり花さん(小1)と一緒に親子で乗馬体験。
睦美さんは馬に乗るのは初めてで「揺れるところが気持ち良くて楽しめた。体験できてよかった」と話し、まり花さんは「結構揺れたけど楽しかった」と笑顔。
週1回の乗馬クラブで馬に乗っている太一君は「2、3歳のころから馬に乗っていて、今度は鞍を使って馬に乗る予定。バランス感覚が難しいので頑張りたい」と抱負を述べた。
7日も乗馬体験と馬と一緒に海に入る体験もできる。