2017年から2年間で沖縄に漂着したごみ約6871立方㍍のうち、半分が八重山諸島への漂着であることが県の調査で分かった。また、11年度から8年間に回収された漂着ごみを分析した結果、半分以上を中国製が占めた。12日に開かれた第5回離島過疎地域振興部会(委員長・嘉数啓琉球大名誉教授)で県が報告した。
漂着ごみ量を地区別に見ると、沖縄本島949立方㍍、本島周辺離島1402立方㍍、宮古1052立方㍍、八重山3468立方㍍で、八重山だけで50・5%に達した。
河川のごみ量調査では、対象となった13河川のすべての砂浜から環境汚染が指摘されているマイクロプラスチックが確認された。マイクロプラスチックは、海岸に生息する生物の体内からも見つかった。
11年度から8年間の漂着ごみの回収実績を見ても、八重山は1万2914立方㍍(1850㌧)で、県全体の3万791立法㍍(4542㌧)に占める割合は41・9%(40・7%)となり、県内最多だった。2番目は本島北部の7497立方㍍(1120㌧)。
回収された漂着ごみの中には、内容物が不明な廃ポリタンクや、注射針などの医療系廃棄物、電球などの危険・有害な漂着物も確認された。
漂着ごみの発生国は中国が全体の51%を占め最多。次いで日本(20%)、不明(16%)、台湾(4%)、韓国(3%)などだった。