新製糖工場の早期建設を 総事業費260億「声上げて」 政府支援訴え総決起大会

新石垣島製糖工場早期建設総決起大会でガンバロー三唱し、気勢を上げる参加者=27日午後、大浜公民館

 新石垣島製糖工場早期建設総決起大会(主催・市さとうきび生産組合、JAおきなわ八重山地区本部)が27日、大浜公民館で開かれた。農家など約300人が参加し、新工場建設に向けて政府の支援を求める決議を採択した。決議を受け、JAなど関係機関は来月19日、沖縄総合事務局や県などに要請行動を展開する。
 関係機関は年明け以降、決議文を携えて上京し、政府に直接要請することも検討する。
 石垣島製糖の現工場は1961年に建設され、築58年が経過して老朽化が進行。1日1000トンとされる処理能力も、実際には1日平均圧搾(あっさく)量が700トンを下回り、操業長期化の一因となっている。同社は新工場建設の総事業費を約260億円と見積もっており、建設には政府の支援が不可欠とされる。

 大会で市さとうきび生産組合の伊敷繁光組合長は「製糖工場の安定的な操業が確立されないと生産者は不安だ。即時着工、早期完成に向けた政府への要請展開に向け、一致団結で歩みを進めたい」とあいさつ。
 石垣島製糖の松林豊社長は「処理能力が一日当たり1400トンの新工場を造ることは可能。農水省からは『地元農家の声を聞きたい』と言われている。声を上げてほしい」と呼び掛けた。石垣市が事業主体となって新工場を建設し、同社が指定管理者となる運営方法を要望した。

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