八重山凧(たこ)愛好会(仲間清隆会長)が7日、50年近く続いているという「やいまの伝統凧づくり教室」を石垣市平得公民館2階ホールで開いた。仲間会長(71)は「小学生のころには村を覆うほどの凧が揚がっていたが、今では作り方が忘れられている。多くの人が島の凧を作り、昔の正月風景を再現したい」と話した。
教室には市民ら約20人が参加し、植木鉢のような形の「ピキダー」、正方形を二つ組み合わせて8つの角をもつ「ハッカク」、長方形の「アヨー」の骨組み製作から色付けまでを体験した。
竹割作業は事前に準備されていたが、教室の最初に▽竹の東西南北と上下▽正しい割り方―などのレクチャーも受けた。
平得出身の粟盛雅敏さん(49)は「中学校のころ、友だちと凧づくりをしていた記憶を思い出して」と楽しそうに話した。
未完成者は8日も作業を続け、完成後には試し揚げも行われる予定。