肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの侵入に備え、八重山保健所は6日、関係機関連絡会議を八重山合同庁舎で開いた。新型肺炎の感染疑いがある症例が発生した場合、検体をうるま市の県衛生環境研究所で遺伝子検査する必要があり、森近省吾所長は「八重山の場合、結果判明まで2~3日が必要」との見通しを示した。
会議には石垣市内の医療機関、市町、市消防本部、海保などの担当者が出席。森近所長は、国内で新型肺炎の患者が増加している現状に関し「八重山でも、いろいろなことに備えなくてはならない。情報を共有し、ウイルスに立ち向かっていきたい」と述べた。
八重山で感染の疑いがある症例が発生した場合、まず八重山保健所に連絡してもらい、県立八重山病院で集中して治療する体制を取る。会議は非公開で進められ、患者の移送体制、相談窓口などについて話し合った。
感染が疑われる患者の要件として同保健所は、発症前14日以内に流行地域への渡航あるいは居住歴があり、37.5度以上の発熱症状と呼吸症状がある場合などを挙げている。
八重山での相談窓口は八重山保健所℡0980-82-4891。