住民投票を求める会発足 目標1万筆超、署名活動展開へ 陸自配備

条例案が拍手で承認された=13日夜、石垣市健康福祉センター

 「石垣市住民投票を求める会」の結成総会が13日夜、石垣市健康福祉センターで開かれ、「平得大俣地域における陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案」が承認された。今後、条例制定を求める署名運動がスタートする。会長に選出された金城龍太郎さん(28)=嵩田在=は、「賛成、反対、どちらか一方のための住民投票でなく、島にある問題を島の人みんなで決める。みんなで民主主義をする」と共通認識を掲げた。署名の目標は1万筆以上。
 結成総会には約150人の市民が参加。条例案や役員選出を拍手で承認した。

 応援に駆けつけた「辺野古県民投票の会」の元山仁士郎代表は、「辛いことはあると思うが、応援している若い人もいる。一丸となって成功させてほしい」と金城会長にエール。「これだけ集まったのはすごいこと。必ずや成功すると思う」と期待した。
 条例案の名称は「石垣市平得大俣地域における陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案」で、防衛省の進める平得大俣地域への賛否を問うもの。代表請求者は27人。住民投票の対象は市内に住む18歳以上の有権者。
 事務局によると同住民投票は、有権者の4分の1の署名を求める石垣市自治基本条例でなく、地方自治法第74条に基づいて実施するため、有権者の50分の1以上の署名で直接請求が可能。
 署名運動の開始予定は10月末を予定。1カ月間の運動を展開する。期間中は講演会や街頭署名などを行う。
 その後のスケジュールとしては、市議会12月定例会開催前の11月末までに署名簿を市長に提出。市選管の署名審査などを経て本請求し、来年1月の臨時議会で同住民投票の採決となる。

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