【視点】島と調和したゴルフ場建設を

 2017年の同法施行後、全国で今年3月25日までに国が同意した自治体の基本計画は227計画。2月28日時点で、1626事業者による1293件の地域経済牽引事業計画が承認されているという。国は同計画によって3年で2千社程度を支援し、1兆円の投資拡大と、5兆円のGDP押し上げを目指す。石垣市も活用しない手はない。
 ゴルフ場建設に懸念の声がないわけではない。予定地周辺にラムサール条約登録湿地の名蔵アンパルがあるため、とりわけ環境保全の配慮が求められる。市議会で決議に反対した野党議員も環境問題を理由に挙げた。
 八重山ゴルフ協会の高木健会長は「事業者は3年間かけて環境アセスを進めている。さまざまな課題をクリアしており、観光地として素晴らしいゴルフ場ができるはずだ」と強調。「冬場の観光メニューにゴルフ場が加わることで、年間を通じて大勢の人たちが訪れやすくなる」と期待する。高木会長によると、順調に進めば、来年9月には着工の可能性があるという。
 自然とマッチした美しいゴルフ場は、島の風景の価値をさらに高める。
 米国史上唯一辞任した大統領となったニクソン氏は失意の中、健康状態も最悪に陥ったが、少しづつゴルフに励むことで心身ともに回復し、米政界のご意見番としてカムバックを果たしたという。ゴルフ場が気軽に利用できるようになれば、住民の運動不足解消や健康促進の効果も大きいのではないか。
 ゴルフを通じて自然を満喫し、仲間の絆を深め、体力や気力を充実させることができる。島になくてはならない施設として後押しする気運を高めたい。

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