一般社団法人八重山青年会議所(32人)の新里裕樹理事長(37)らが7日午前、同所事務局で2020年度の運動方針について記者会見を開き、テーマを観光弊害に特化したフォーラムや外国人実習生・労働者と八重山の青少年との交流会の開催など、各委員会での実施計画を説明した。新里理事長は「首里城火災や新型コロナウイルスなど、目まぐるしく変化する問題にも目を向け、地域に根ざした活動をしていきたい」と強調した。
20年度は▽青少年育成▽まちづくり▽国際問題解決▽政治参画推進(池原優)▽JCブランド発信▽総務―の6委員会と、来年8月に迎える創立60周年への特別記念準備室の7組織で、各担当の副理事長がそれぞれの概要を説明した。
このうち、まちづくり委員会は多分野にわたる観光弊害に焦点を絞った有識者によるフォーラムと地域住民へのアンケート調査を実施し、解決策を模索、行政各首長への「協定」を提言していく。
前田弘樹副理事長は「全面に観光弊害を押し出すようなものは行政ではやりにくい。もちろん持続的に地域が成り立つ建設的な議論をしたい」と話した。
青年育成委員会は外国人実習生・労働者との交流だけでなく、那覇青年会議所が石垣で開催する、香港・台湾・シンガポールと八重山の子どもたちによるサマーキャンプ事業に協力していく。
このほか各委員会で▽台湾の姉妹JCとの尖閣諸島をめぐる交流会▽6月の県議会議員選挙の候補者による公開討論会(5月24日予定)―などが計画されている。