「2019年度石垣市学びの基礎力育成支援事業推進協議会」(主催・石垣市)が25日午後、石垣市立図書館視聴覚室で開かれ、保育・教育関係者が集まり、幼児教育から小学校入学へのスムーズな移行を図るため学んだ。
石垣市立おおはまこども園の砂川実香さんによるアプローチカリキュラム(幼児対象)の実践報告や、大浜小学校1年担当の大浜伸代教諭によるスタートカリキュラム(入学したての児童対象)の実践報告があった。
アプローチカリキュラムでは▽入学前の幼児と小学校に通う児童の「交流」▽小学校教師と保育教師が互いに園と小学校に足を運ぶ「連携強化」▽幼児教育から小学校教育までを見通した「指導計画の見直し」―などの重要性が強調された。
スタートカリキュラムでは、本格的な勉強に入る前に体育館で児童に読み聞かせやダンスなどを行い、小学校という新しい環境に慣れさせる「なかよしタイム」を推奨。校長や子ども園などを含めた全職員を巻き込むことで、担任の心にゆとりができ、授業の質の向上、子どもたちの安心感につながるとしている。
同協議会では入学したての児童をリラックスさせるため、授業の導入時に取り入れる歌や手遊びなどを紹介する冊子「スタートカリキュラムに役立つ安心のためのひきだし」を配布。アドバイザーの迎里裕美子さんらが出席者に手遊びなどを紹介した。
小学校校区別グループ協議もあり出席者たちは今年度の反省と次年度の計画について話し合った。
同協議会の仲間一史会長は「小学校からも幼稚園・保育園に足を運んで実態を把握しながらカリキュラムを組んでいくことも重要」と開会あいさつで述べた。