緊急患者空輸で1万人突破 1972年から 陸自第15旅団

那覇空港到着後、那覇市消防に患者を引き継ぐ隊員ら=13日(提供・陸自第15旅団)

 陸上自衛隊第15旅団第15ヘリコプター隊(隊長・坂本貴宏一佐)は13日、緊急患者空輸で搬送した患者数が1万人を突破したと発表した。宮古島市の男性を連絡偵察機(LRー2)で那覇空港まで空輸した。
 緊急患者空輸は、災害派遣の一環で離島から患者を空輸する。全国の自衛隊が実施しており、沖縄県に所在する第15旅団のヘリ部隊・第15ヘリ隊は県全域と奄美大島より南の鹿児島県を担当している。沖縄県からの依頼件数が多く、祖国復帰直後に米空軍から任務を引き継ぎ、1972年126日に第1回目を実施。今年3月13日現在で、9639件(1万人)となった。今年度の実施回数は187件(県内144件、鹿児島県43件)で、搬送患者数は189人。2日に一回のペースで実施している。
 坂本隊長は「沖縄県及び鹿児島県の島民の安心・安全に寄与できるよう、関係機関との連携を図っていく」とコメントした。

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