新型コロナウイルス感染症で県は12日、クラスター(感染者集団)が一部で発生したとの認識を明らかにした。保健医療部の糸数公統括監は「医療施設などでは起こっていないが、4人ほどの小集団では起きている」と指摘した。
県庁の対策本部内に設置した総括情報部に国立感染症研究所や厚労省の専門家が派遣されており、県内発症例を分析し、感染経路の検証を行っている。糸数氏は「(他に)クラスターがないかなどの洗い出しを行っている」と説明した。
また、子どもの世話をする家族がいないため、感染した母親が入院せず自宅療養を選択した事例があるとことも分かった。県内では初めて。
自宅療養を選択したのは11日に感染が確認された30代女性で、夫は県外での感染が推定される30代男性(7日に入院)。両者が入院した場合、子どもが自宅で一人生活することになるため、自宅療養を選択した。軽症の場合で条件を満たせば帰宅できるため、保健所や病院が協議し決定した。