きょう「登野城尖閣」に変更 石垣市 行政区域内外にアピール

 石垣市は1日、尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更した。6月議会で字名の変更議案を賛成多数で可決していた。尖閣周辺海域では一方的な領有権主張を続ける中国公船が連日航行し、日本漁船が追尾される事態も起きている。字名の変更は、尖閣諸島が石垣市の行政区域であることを内外にアピールする効果もある。
 石垣市は「『尖閣』の文字を入れることで、石垣島本島の市街地にもある字名の登野城と混同して起きる行政手続きの事務的なミスを防ぐ」と変更理由を説明。議案可決後、中山義隆市長は報道陣の取材に「政治的な意図はない」と強調した。
 第11管区海上保安本部(那覇)によると、尖閣周辺では4~8月、中国海警局の船が111日連続で航行。7月上旬には領海に39時間23分連続でとどまった。いずれも2012年9月の尖閣国有化以降、最長の連続滞在日数と時間となった。
 今年5月には中国公船が領海で操業中の日本漁船を追尾、9月27日には領海で違法操業中の台湾漁船が海保の巡視船に接近し、接触する事案も発生した。
 市議会は18日、尖閣周辺海域で安全に漁業ができるよう灯台や船だまりなどの整備に向けた調査が必要として、現状確認のため議員の尖閣上陸が必要不可欠だとする決議を賛成多数で可決した。10月14日から市議らが関係省庁を訪れ、直接協力を要請する方向で調整している。

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