八重山マンゴー研究会(池村英勝会長、会員24経営体)の第10回果実品質評価検討会(品評会)が9日午後、八重山合同庁舎で開かれた。今年は新型コロナ感染防止のため、一般投票を中止。会員のみでマンゴーを試食し、おいしいと思うマンゴーに投票した。
品評会には、評価対象の同研究会のマンゴー16点が出品。参考のため沖縄本島、宮古島、県農業研究センター石垣支所からも1点ずつ出された。
会員らは試食し、評価基準となる①外観②果肉色③香り④甘さ⑤酸味⑥甘さと酸味のバランス⑦濃厚さ⑧なめらかさ(繊維の少なさ)⑨その他―の9項目に1~5段階で採点した。
同会によると、八重山産マンゴーの今年度生産量は昨年180㌧を上回る約201㌧という。
西原章恵副会長が「コロナ禍で消費者に届くのが遅れるのが心配だが、今年は例年になく品質が良く収量も増えている」と期待。「味が似ていて極端な差が無い。皆さんの品質向上の姿勢の表れ」と評価した。
八重山農林水産振興センターの仲宗根智所長は「基本技術を見つめ直し、いくつもの課題を乗り越えられると思う」と激励した。
品評会は果実品質の検討と八重山産マンゴーのPRを目的に開催。投票結果は1~2週間程度で各生産者に通知される。