県は27日、県内で新たに18人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりで発表する新規感染者数の過去最多を更新した。県内の感染者数は210人となり、200人を突破した。県によると、米軍嘉手納基地(嘉手納町など)に所属する基地従業員の20代女性、10歳未満の幼児、千葉県在住の50代無職男性、航空自衛隊那覇基地勤務の30代隊員などが含まれる。県は28日に対策本部会議を開催し、終了後、玉城デニー知事が記者会見して今後の対応を説明する。
県は27日に140人の行政検査を実施、新たに14人の感染が判明した。また、保険診療の検査でも4人の新規感染が判明した。このうち、10代未満の幼児が2人おり、県は関係する自治体と教育機関の閉鎖を協議する。介護従事者の60代男性もおり、勤務する施設の閉鎖や消毒が必要か専門家に助言を求める。
27日現在、入院患者数は46人で、このうち2人が重症。入院調整中は16人。
玉城知事は26日、新型コロナの警戒レベルを第2段階の「流行警戒期」に引き上げると発表した。県保健医療部の糸数公統括監は27日、入院患者数、病床利用率、1週間の新規患者数の3項目が第3段階の「感染流行期」に入ったと指摘した。
これを受け、事前計画よりも前倒しで治療を担当する協力医療機関を増やす。また、軽症者が療養する宿泊施設にも協力を求める。
警戒レベルは4段階あり、県は7項目の指標をもとに、今後の対応を総合的に判断する。
県内の市中感染は始まっているかとの問いに糸数統括監は「感染者の濃厚接触者で検査を受け、無症状だが感染が分かった人が半数いる」と説明。感染が広がる前に早めに隔離できたと強調した。「問題は医療機関が急激な入院患者の増加に対応できるかだ」と指摘した。