竹富町の西表島東部の町立交流センターの利用実績が振るわず、赤字運営が続いている。町教委は立て直しを図ろうと管理・運営を民間に委託する道を模索している。
町教委によると、2019年度の利用者は940人(プール利用120人を含む)。1992年の開設以降、低落傾向が続いている。
19年度の運営費は約1100万円。一方の使用料収入は9万円にとどまり、著しい赤字運営が慢性化している。町民は使用料が減免される制度があり、収入伸び悩みの主因になっている。
町教委は施設のうちキャンプ場の管理・運営を委託できないかどうか2団体に打診したが、採算が合わないとして難色を示された。
センターの利用不振は開会中の町議会9月定例会でも取り上げられ、未解決の地域課題になっている。
センターは大原小の付属施設に位置付けられ、民間に運営を任せるには法的な制約がある。町教委は民間の指定管理団体に委託する方向で文部科学省と協議する。
センターは町内の児童生徒、住民の交流の場として設立された。宿泊棟、講堂、研修室、プール、キャンプ場を備え、格安料金で解放している。