VERA存続へ期待 本間所長オンライン講演 石垣市商工会

オンライン講演会でブラックホールについて説明する本間所長 =10月31日午後

 石垣市商工会青年部(吉田大介部長)は10月31日、国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長によるオンライン講演会「VERAからつながる宇宙と石垣島」を開催した。本間所長はVERAの運用継続について、「2021年度以降の予算は不確定だが、何とかなるのではないか」と期待し、22年度以降の中期計画の中に位置付けられるよう取り組んでいると説明した。

 VERA石垣島観測局などが21年度以降の予算削減で閉鎖の危機に陥っている問題について、「21年度以降の継続は依然として不透明で天文台トップと交渉中だが『何とかするつもり』とは言われている」と明かした。
 22年度については「6年間の中期計画に位置付けて、続けられるように持っていきたい。寄付や署名活動が非常に大きな追い風になっている」と説明。
 9月29日、萩生田文科大臣が石垣島観測局を視察に訪れたことに触れ、「皆さんの思いが国に直接届いている。皆様の実行力には頭が下がる」と、VERA存続を求める八重山高校生徒有志と市商工会の署名活動、署名した市民らに対し感謝した。
 今年のノーベル物理学賞でブラックホール研究者へ受賞が決定したことについて、「ブラックホールの研究もつい50~60年前まではほとんどSFの世界と考えられていた」とし、宇宙におけるブラックホール研究の重要度の上昇が受賞につながったと指摘した。
 このほか講演では、離れた複数の望遠鏡を組み合わせることで直径の長い望遠鏡と同程度の性能が得られる「VLBI」手法の原理を解説し、ブラックホールや今後の研究課題などについて分かり易い例えとユーモアを交えて説明。
 「VERA(ベラ)で培った技術、解析ソフト、人材が国際プロジェクトで成果を上げている。石垣島の天文台もVERAも非常に貴重な財産。ご協力、応援を」と呼び掛けた。
 吉田部長は「地元で宇宙を身近に感じられる施設があることは誇り。地元の高校生と共に署名活動し、下の世代のためにもVERAを残せるよう頑張りたい」と意気込んだ。
 市商工会はVERA存続のオンライン署名を行なっている。
 1日はゆらてぃく市場(午前10時~正午)とメイクマン石垣店(午前10時~午後6時)で署名活動を行う予定。 

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