石垣第二中学校郷土芸能部(仲村渠万央部長)が7日、1年間の集大成として今年最初の発表の場となる「感謝の舞台 歩(あゆむ)」を同校中庭で開催した。
「どんな苦難に遭っても力強く歩く、二中郷土芸能部。友を仲間を大事に歩める郷土芸能部を目指す『歩(あゆむ)』。生まれ育った八重山を誇りにする郷土芸能部。八重山の唄、踊りが好きになった。石垣第二中学校の郷土芸能部であることに自信を持って歩いていく」。
新型コロナによって中文祭が中止。相次いで表現の場が消えた。
「1年生の時は県大会に行けず。2年では県出場はできたが、全国の切符が獲れず。だから今年は、皆で全国を獲る、そのために頑張ってきた。中文祭の中止を聞いた時、足元が止まった。悔しかった」(仲村渠部長)
立ち直れない日々が続いた。
背中を押してくれたのは、部活指導に携わる與那國久枝稽古道場の先生たち。
前向きになれた。
「ここで何ができるのか、何をやるべきか」
8月の豊年祭前には、天川御嶽の清掃活動を行なった。
9月からは3年生が中心となり、道場の先生の力を借りながら、郷土芸能部の歌「歩(あゆむ)」を作り上げた。
だがまだ、部一丸となって全国を目指し努力してきた日々があった。
一度落ち込んだからこそ改めて気づけた、支えてくれる先生、保護者へのご恩があった。
感謝の気持ちと1年間の成果を表現したい―。
先生、保護者の協力を得て、7日午後、今年最初の発表会「感謝の舞台 歩」を開催することができた。
3年生7人、2年生7人、1年生8人の計22人が11演目をやり通し、最後に部歌「歩」を披露。集まった50人以上の保護者は、惜しみない拍手を贈った。
「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、先生方、今日は『感謝の舞台 歩』に来て下さりありがとうございました。これからも二中郷土芸能部をよろしくお願いします」。