現地校土地提供の功績讃える 平真小130周年記念 辻野家一門らの顕彰碑建立

顕彰碑の除幕を終えた辻野会長(中央右)ら=21日午後、平真小学校正門の築山

 平真小学校創立130周年記念事業の一環として、同校の敷地となった土地を提供した辻野家一門と地元有志らの功績を讃えた顕彰碑がこのほど、同校正門の築山に建立された。21日午後、除幕式があり、辻野家一門の親族ら約20人が参列し、祖先であり地域の先人でもある偉人たちを偲(しの)び、碑の建立を祝った。

 顕彰碑などによると、1948年当時、仮校舎からの移転先を巡り、学校に対する熱意と村の発展を願う思いの強さから、字民を二分するほどの論争が巻き起こっていた。
 この敷地問題が窮地に立った時、戦前に近代農業の先駆者として字民を指導していた辻野栄幸氏が「学校の将来と子どもたちの幸せ、字民の和のため」として、一族(辻野栄幸氏、辻野善昭氏、辻野保博氏、その他の有志)の土地を無償で提供することを提案。現地校への移転に決定されたという。
 この日の顕彰碑除幕式では、土地を提供した辻野栄幸氏の次男の妻、辻野ヒロ子・同記念事業期成会長が「顕彰碑は100周年の時にも当時の白金光邦期成会長らが『何とかしたい』と話していた」と振り返り、「建立は130周年に当たり、後世に受け継ぐためにも非常に意義深く、この上ない喜び。提供者もきっと天国で喜んでいる」と感謝した。
 仲皿利治校長は「顕彰碑を通して平真小の発展は辻野様たちのおかげであると子どもたちに伝え、感謝の気持ちを忘れないようにしていきたい」と話した。
 除幕は辻野会長、仲皿校長、舟道和夫記念事業委員長、児童代表の加原駿輝君、親族代表の辻野智一さん、揮毫者の鳩間昇氏によって行われた。

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