竹富町議会(新田長男議長)12月定例会は8日から一般質問の日程に入り、初日は大久研一、山下義雄、山盛力の3氏が登壇した。町は町内海岸漂着ごみに関し、来年度にかけて焼却可能なごみの調査と小型焼却炉での実証実験を行い、処理コストの削減に取り組む。新型コロナ対策については、町内の通所系サービス利用者と基礎疾患を有する高齢者を対象に、PCR検査の無料受検を年明けに行う。
町内に大量に流れつく海岸漂着ごみは、一般の家庭ごみとは法的に処理方法が異なるため、石垣市や県で埋め立て処理しているが、海上輸送と処分費に多大なコストがかかっており、処分費だけで年間400万円ほど。早急なコスト削減が求められている。
町は現在、コスト削減に向け発泡スチロール等を鳩間島で燃料化する取り組みを行っているが、2020~21年度にかけては、焼却可能なごみの調査とメーカーから小型焼却炉を借りた実証実験に取り組んでいく。焼却炉の場所などは現在検討している。
通事太一郎世界遺産推進室長は「コストの削減と最適化が急務。燃焼した場合と現在とのコストを比較する」と話した。
高齢者へのPCR検査の対象となるのは150人ほど。希望者は来年1~3月末の間に、町内4つの介護事業所で唾液による自己採取での検査が行える。
予算は国の新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金と疾病予防対策事業費等補助金を活用し、無料で受検できるようにする。