県が石垣市内の飲食店に要請していた営業終了時間が24日、午後8時から午後10時に緩和される。時短要請緩和は県内市町村で唯一。飲食店からは「景気が良くなって」と期待する声が上がる。
石垣市美崎町のある居酒屋は、要請に協力して店を午後8時に閉店し、協力金を受け取った。
男性店長は「一番売り上げが伸びる午後6~9時の間に営業ができないのは苦しかった。売り上げも6割落ちたが、やはり世間体を気にして要請に応じた。明日から景気が良くなることを願う」と期待。
今回の時短要請に対し「納税額や従業員数によって補助額を変えたほうが良かったのでは。『もっとほしい』とは言えないし、スタッフが多い店舗は開けざるを得ない」と同情した。
別の居酒屋は8日から始まった営業時間短縮要請には応じず、今月も平日は午後11時、休日は午前零時まで、地元客のみを対象に営業していた。
「時短要請が緩和されても、うちは特に変わらない」と話す男性店長は「数日は8時に閉めていたが、島の感染者数と抱える従業員の数を考えると、開けたほうが賢明だと判断した。連日ほぼ満席の状態が続いている」と説明する。
男性店長によると、地元客から「店を開けてほしい」という声も多かったという。席には仕切りを設置し、感染対策を万全にした上で営業している。
県独自の緊急事態宣言は28日に解除される見込み。竹富、与那国両町は入院治療のできる医療機関がなく、クラスターが起こる可能性があるとして緩和は見送られた。
1月22日に発表された時短要請の内容は、営業時間を午前5時から午後8時までの範囲内(酒類提供は朝11時から夜7時まで)に定めた飲食店に対し、協力金として1日当たり4万円を支給するもの。緩和後は支給額が半額になる。