石垣市主催の成人式が21日午後2時から、石垣市総合体育館で開かれ、約300人が出席した。コロナ禍の中だったが、新成人は羽織はかまやスーツ、振り袖などに身を包み、笑顔で旧交を温めた。
参加する新成人には事前にPCR検査が義務付けられた。陽性反応が出た4人の参加が叶わなかった。
中山義隆市長は式辞で「昨年からコロナ禍に直面し、困難が続いていると思う。これからの人生でも、自分ではどうしようもないことに多く遭遇するだろう。しかし、いかなる苦難を経験しようも、諦めてはいけない。乗り越えた先に大きな喜びが待っている」とエールを送った。
市議会の平良秀之議長は「残念ながら参加できなかった新成人もいる。思いやりをもってこれからの人生を歩んでほしい」と願った。
新成人を代表し、本島の大学で畜産関係を学ぶ野原佳太さんと、石垣市在住で那覇ベーカリー勤務の花城未海さんが登壇。野原さんは「大人としての責任と自覚を持てるよう、努力する」、花城さんは「島の外を経験してから、島の良さが分かるようになった。地元に貢献したい」と決意を語った。
式典後のアトラクションは司会の眞謝晋太朗さん、大城樹さんが進行し、島内3高校郷土芸能部OBらによる「鷲ぬ鳥節」で座開き。
計14人が演奏・踊りを披露した。
「後浜君と愉快な仲間」によるミニライブで「二ホンノミカタ」「笑顔のまんま」などが演奏された。
市主催の成人式は毎年1月4日に開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大のため延期されていた。