ことしは7匹の赤ちゃん 石垣やいま村のリスザル

母親の背中にしがみついてこちらを見つめる赤ちゃんリスザル=17日午前、石垣やいま村

 石垣市名蔵の「石垣やいま村(運営元・あやぱに㈱)」で、6~7月にかけて可愛いリスザルの赤ちゃんが誕生した。17日時点で7匹が確認されており、群れに見守られながらすくすくと成長している。

 生まれたての赤ちゃんの体重はわずか90㌘程度。母親の背中にしがみついて辺りを見渡し、時にぐっすりと昼寝する姿に、リスザル園を訪れた人々は「癒される」「思ったよりも小さい」などとほほ笑んでいた。
 リスザルの出産頻度は年に1回で、1匹の赤ちゃんを出産する。赤ちゃんは生まれて2カ月ほど経つと母親の背中から降りて遊ぶようになり、徐々にほかのサルともコミュニケーションをとっていく。
 もともとアマゾンの森で群れで生息するオマキザル科のリスザル。飼育担当の渡久山恵さんによると、同園の多くのリスザルは仲間の赤ちゃんを可愛がり世話をする習性があり、率先して触れ合おうとするという。
 「中には、母親にお願いして赤ちゃんを抱こうとする面白い子もいる。いろんな行動をするので、観察していてとても興味深い」と話した。
 3~4年で大人になるリスザルだが、大きくても体重は1㌔に満たない。黄金色の毛色に愛嬌のある瞳、長い尻尾が特徴的で、昆虫や木の実、果物など何でも食す雑食だ。
 現在、石垣やいま村では約70匹のリスザルが暮らす。リスザルを飼育する場合、気温が10度を下回ると暖房が必要になる。同施設のように通年放し飼いが可能な地域は、日本でもかなり限られるという。
 人に慣れているため、園に入ってしばらく経つと肩や頭に飛びのってくる。自分の姿が映るカメラも好きで、一眼レフのレンズを覗き込むリスザルも多い。
 渡久山さんは「つかまれるのを怖がるので、彼らから近寄ってくるのを待ってほしい。餌を持っていなくても、好奇心旺盛なので触れ合ってくれますよ」と笑顔を見せた。
 同施設は新型コロナウイルスの感染防止対策として、現在はリスザルへの餌やりを中止している。時間短縮中の営業時間は午前10時~午後4時半まで。最終受付は午後4時。

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