渡航自粛声明を検討 コロナ、輸送体制構築を 糸数与那国町長

取材に応じる糸数健一町長=30日午後、与那国町役場

 与那国町の糸数健一町長が30日、初登庁し、八重山日報のインタビューに応じた。新型コロナウイルス対策の水際対策を強化するため、渡航自粛の声明を検討する考えを示した。県など関係機関と連携し、感染者の島外への輸送体制構築を目指す。

 糸数町長との一問一答は次の通り。
 ―町長就任の抱負は。
 「期待の大きさ、重圧を感じている。喫緊のコロナ対策など一つ一つ諸課題を解決していきたい」
 ―コロナ対策。
 「クラスター(感染者集団)発生という未曽有の危機が起こってしまった。県や関係機関と連携しながら、重症患者搬送など、輸送体制の構築を県に働き掛けたい。常に最悪のケースを想定しながら万全の態勢を整える。水際対策を強化するため、町として渡航自粛の声明も検討したい」
 ―与那国再生プロジェクトに取り組む考えを示している。
 「畜産事業、特に家畜の飲用水の確保が必要。島の東側の水道工事などやり方を考えていかなくてはならない。土地改良をした地区も荒れ果て、耕作放棄地については、担い手の確保やしっかりビジョンを固めていく必要がある。島の若い人に頑張ってもらいたい」
 ―行財政改革。
 「立てた予算は使い切る。足りない予算はトップが取ってくる。そういう姿勢で臨む」
 「掲げた政策をスピーディーに実行するため、副町長に並ぶ政策調整監や統括課長などの役職を作りたい。副町長の人選も含め、できれば満場一致がふさわしい。候補はいるが、打診までは行ってない。9月議会での決定を目指したい」
 ―人材育成は。
 「職員に対して、今のポジションに甘んじることなく、スキルアップを求めたい。私も勉強するし、4年後には『変わった』と思えるような役場を目指す。報復人事はやってはいけない。人事は町民のためになるかどうかで判断する」
 ―9月議会にどう臨む。
 「コロナ対策、副町長の人事案、所信表明で政策を示すなど、緊張感をもって臨みたい。目に見える形で島を再生するために、農業振興、商工業振興、真似できない逸品を開発する力をつけていくことなど、さまざまな課題に取り組んでいきたい」
 ―公約の町民への5万円給付は。
 「9月議会での承認は困難。臨時議会か12月定例会での承認を視野に、年内給付を目指す」。

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