白保公民館(池間孝夫館長)が運営するWWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」(石垣市白保)が1日、9カ月ぶりに一般公開を再開した。来年1月末まで、来場者の意見を集うなどして運営体制を検討していく。
白保公民館はことし3月、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWF)から同施設の譲渡を受けた。先月までの準備期間中はWWFの特別展や日曜市などを開催していたが、一般公開するのは9カ月ぶり。
初代村長を務める横目博二さんは「WWFから引き継いだ自然保護活動の紹介や、白保の文化と伝統行事がよく分かる施設になっている。今後の運営についていろんな方の意見が聞きたい。多くの人に足を運んでいただけたら」と呼び掛けた。
一般公開は、観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」を活用して実施する。
白保サンゴ礁の保全等活動などを引き継ぎ施設の運営に携わるNPO法人夏花の山口美樹さんは「今後は16年間続いている日曜市をはじめ、地元の人たちとの交流の場にしたい」と話す。
施設の運営費用は、入場料やイベント収益などを検討している。2月からは一旦施設を閉め、昨年12月に結成した「しらほサンゴ村運営委員会」を中心に、事業成果を踏まえて運営体制を協議していくという。
一般公開中の入場料は白保住民が無料で、地域外の人は100円。会館は月曜日から土曜日の午前10時から午後3時まで。
今月12日には、ことしのとぅばらーま大会で最優秀賞に輝いた東川平成人さんをはじめ、白保のミュージシャンらを集めた「第1回しらほサンゴ村音楽祭」をオンラインでライブ開催する。チケットは2000円で、配信は午後4時から。