12年に1度の壬寅(みずのえとらどし)登野城字会結願祭前日の15日夜、天川御嶽で夜籠り(ユングムリ)の儀式が行われ、神司を通じて結願祭が無事開催できるようにと祈願が行われた。平田勝男会長は「結願祭では字民の健康と五穀豊穣を祈願したい」とあいさつ。神司によるニンガイ(願い)が行われた後、新城浩健前字会長の発声で乾杯し、祝宴として「赤馬節」、「川平鶴亀節」など祝いの芸能が行われた。
夜籠りは神司、氏子、字会役員、公民館祭事係が天川御嶽拝殿で行い、外から字民らがその様子を見守った。
16日は午前11時から道すない(パレード)が行われ、旗頭を先頭に、結願祭のみで登場する弥勒神や婦人会の胡蝶の舞、棒術、獅子舞、太鼓のほか、石垣第二中学校のマーチングバンドも登場する。字内を練り歩き、地域の無病息災や繁栄を祈願する。字内のパレードにあわせて交通規制もかけられる。
午後1時からは天川御嶽で芸能を奉納する。旗頭、イリク太鼓、弥勒、郷土芸能部や胡蝶の舞、木遣りが行われる。祝宴も予定されている。
平田勝男会長は「12年に1度の結願祭を待ち遠しく思っていた。字民が結願に向けて取り組む姿に会長として感謝、感激でいっぱい。神司が天川の神様にニンガイをしてくださったので良い天気になることを祈りつつ、結願を成功させていきたい」とあいさつした。
登野城字会は注意事項として▽道すないの際は絶対に弥勒神の前は横切らない▽弥勒行列の中に入り込んでの撮影は固く禁じる▽立ち入り制限区域内に侵入しない―などを呼び掛けている。
登野城村では1970年の結願から寅年に開催されている。