新庁舎と世界遺産センター優先 「大原複合拠点施設」整備へ 年明け住民説明会 竹富町

 竹富町は22日、西表島の県道215号北側で、庁舎機能を持つ「大原複合防災拠点施設」と「西表島世界遺産センター」を併設した「西表島大原複合拠点施設」を整備する計画を発表した。従来の計画で、この敷地に整備予定だった博物館、町民ホールは県道南側に切り離し、離島振興総合センター移転後の跡地利用の際に再検討する。

 前泊正人町長は「まずは大原庁舎を優先的に進めていく。利便性や効率性が向上する」と強調。年明けに住民説明会を開催する意向を示した。
 大原庁舎の住所は県道北側の字南風見201番地の1。東側に西表世界遺産センター、西側に大原庁舎を建設予定としている。県道南側の現在の離島振興総合センターは大原庁舎建設後に移転し、町民ホールや博物館機能を備えた跡地利用を検討していく。
 従来の計画では県道215号南側にある離島振興総合センターの隣接地に大原庁舎を整備する予定だった。先行して整備する県道北側の大原複合拠点施設からは「文化振興・観光交流拠点施設」とされた博物館と、町民ホールが除かれた形になっている。
 前泊町長は「不要と言うことではなく、整備するにあたって内容を詰めている段階。まずは西表における住民サービス向上のため、何を優先するかを考えて大原庁舎の建設を進めていかないといけない」と理解を求めた。
 大原庁舎の配置人員は10人の予定で、総務課、税制課財産管理係、防災危機管理課、税務課、町民課、自然観光課、健康づくり課、福祉支援課、上下水道課、教育委員会総務課に各1人ずつを配置する。
 建物は1階平屋建てで延床面積は2279平方㍍(屋上広場含む)。庁舎機能約330平方㍍のほか、関係機関や西表東部地区の自主防災活動拠点となるような施設としている。緊急車両車庫倉庫や遺体安置室も配置される。屋上部分には避難場所や防災備蓄倉庫の設置も検討している。
 概算事業費は調査・設計費で1億3千万円、建設工事費で11億9千万円、引っ越し費用2億円の計15億2千万円(いずれも税抜き)。予算には国の緊急防災減災事業債を活用する方針。また、各島の出張所設置も推進していくと説明した。
 前泊町長は町長選の公約で、大原庁舎建設について年内に一定の方向性を示すと述べていた。

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