石垣市の人口、初の5万人 脱コロナ、自衛隊で社会増 年内に記念行事、ギネス挑戦

人口5万人達成を発表する中山市長=11日午前、市役所

 石垣市の中山義隆市長は11日午前、市役所で記者会見し市制施行76年の記念日である10日に人口が初めて5万人を超えたと発表した。今後、5万人目の市民に認定証を発行するセレモニーを予定している。人口5万人達成を記念するイベント実行委員会も立ち上げ、参加者数のギネス世界記録に挑戦するバーベキュー(BBQ)祭りを開催する。
 石垣市は1964年に旧大浜町と合併し人口4万人を突破。以後、人口は増加基調になり、2015年に4万9000人となっていた。その後、8年で節目となる5万人を超えた。
 人口増加の要因は、転入者数が転出者数を上回る社会増。今年は5月末までの転入者数2788人、転出者数2267人で521人増となっている。
 陸上自衛隊の石垣駐屯地に所属する隊員と家族が4月以降、市に移住したことも5万人達成を後押しした可能性がある。住民基本台帳の人口移動詳細表によると、今年3月の人口は4万9266人だが、4月は4万9888人(622人増)となった。
 中山市長は、新型コロナウイルス禍の影響から脱したことで経済が活性化し「移住者や転勤者が増えた」と指摘した。
 一方、出生数から死亡数を引いた数、暦年ベース(2022年)は出生数490人、死亡数493人で3人の自然減、今年5月末まででは出生数153人、死亡数229人で76人の自然減となった。
 BBQ大会は同一会場で参加した人数の多さでギネス世界記録を狙う。これまではメキシコの2200人が認定記録。市は会場をどこにするか調整しており、年内に開催する予定。関連経費は1500万円を計上する。
 中山市長は「5万人は大きな節目だ。将来目標の5万5千人も目指したい。人口が増加すればインフラ整備が必要」と指摘。環境保護と両立させながら市政を発展させたいと力を込めた。

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