人口5万人を初めて達成した石垣市は14日、5万人目の市民に認定証を発行するセレモニーを市役所市民広場で開催した。5万人目の市民は7月1日、市内の病院で新家の長男として産まれた稀悠(きゆう)君。父の慎太郎さん(38)、母の祥子さん(33)、姉の智有さん(2)が、中山義隆市長から記念品として市民の認定証、美崎牛本店の商品券、みんさー工芸のシャツなどを贈呈された。
慎太郎さんと祥子さんは長男の出生後、たぐいまれな才能を持ち、悠々自適に我が道を行ってほしいという気持ちを込めて「稀悠」という名前を付けた。
市制施行76年の記念日である10日、出勤前に出生届を提出。後日、稀悠君が5万人目の市民に認定されたことを知った。
新家は慎太郎さんが石垣市生まれ、祥子さんが波照間島生まれで、共に八重山出身。慎太郎さんは「名前の字のごとく、稀(まれ)なことが起こった。自分が子どものころは石垣の人口は4万人くらいのイメージ。5万人突破は感慨深い。私たち家族も石垣市民として、島の発展に貢献できるように仕事、子育てに頑張りたい」と話した。
祥子さんは稀悠君に「オンリーワンの人生を歩んでほしい。石垣市の特別な子だよと伝えたい」と笑顔で語りかけた。
中山義隆市長は「市は人口5万人という大きな節目を迎えた。これからも島の子どもたちが元気に安心して育っていくまちを作っていく。稀悠君がすくすく育っていくことを祈ります」と祝福した。
10日に出生届を出した市内の2世帯にも記念品が贈呈される。
協賛企業は次の各社(敬称略)。
▽株式会社美崎牛本店・商品券15万円分(合計)▽株式会社あざみ屋みんさー工芸館・星柄ダンガリーキッズシャツ▽みね屋工房・キッズみんさウェア▽石垣市織物事業協同組合・Baby Set